お客様、万年筆のペン先は金でできているものもあるんです。
万年筆のペン先は金でできているものもあります。
なぜかわかりませんが、おじいさんおばあさんの部屋を掃除していたら大量の万年筆がでてきた、なんて話もありました。
あまり有名どころではないブランドの万年筆は買い取れないのでペン先だけを買い取り、有名ブランドのものがあればブランドで買い取ります。
ペン先だけではあまり金額はいかないのですが、ただただ捨てるのはもったいないですよね。
ペン先はいくらになるのか
ペン先に使われる金は僕が見た中では14K、18K、21Kか22Kくらいです。
多いのは14Kか18Kですね。
注意したい点は数字のあとにKがつく後Kってことです。
K18 は75%が金でてきていることを示しているのですが、海外で作られるものはあとKと言って75%ないけどK18として扱っている印になります。
おおざっぱなんですよね、海外の人は。
江戸時代にも日米修好通商条約なるものを結ばされて損した時代がありましたよね。
これも確か、重さが一緒だからという理由で純度が異なる金の取引をされてアメリカが大儲けしたとかなんとかって話だったような?
そんな話があったように金の含有率が75%ないとK18とは言えないのだけれども、70%くらいあるから別にいいよねって具合に18Kとしたんで、K18の価値はありません。
なので基本的には純度を調べて75%に達しなければ一つ下のK14の金額での買取になります。
ちなみにペン先の重さは1本0.1gあるかないかなので、K18が¥3,000/gだとしたら¥300で売れます。
ブランドで買い取るとは?
万年筆にもブランドが存在します。
有名なのはモンブランです。
そのくらいブランドとしての価値があるんです。
状態や型で買取金額は変わりますが人気のものであれば¥30,000くらいで買い取ることもあります。
余談その1 盗難事件
余談ですが僕が以前勤めていた買取店で盗難事件が起こりました。
買い取ったモンブランの万年筆をヤフオクに出品しようと写真を撮っていた時のことです。
蓋を外すとなんとペン先がないではありませんか。
買い取ったのは上司だったため、買取の際にペン先があったかどうか確認してみましたが上司はちゃんとペン先はあったと話していました。
ではなぜペン先がなくなったのか。
あとでわかったことなんですが、入って1か月くらいのバイトの子が盗んでいたんです。
お金になるものを買い取るように教えていました。
そうでないもの、例えば雑貨などは買い取りはしません。
基本的には貴金属、宝飾品、ブランド品。
ですが万年筆のペン先は金でできているためよくみてね、と話をしました。
おそらくまだ未熟ゆえモンブランがブランドということも知らずにペン先だけ盗んだんでしょう。
その子は解雇されて警察沙汰にはならなかったんですが、ペン先のないモンブランは通常の値段で売れることもなく、微妙に損失がでて終わりました。
余談その2 モンブランの時計
ちなみにモンブランは万年筆の他に時計も出しています。
しかし、ピケやウブロなどと比べると安く見えてしまいますね。
僕はどのブランドもムーンフェイズが好きです。
まとめ
いかがでしたか。
たとえブランドでなくても金でできている以上価値があるのものなので恥ずかしがらずに持っていくことをおすすめします。
そういえば解体屋の業者さんがよくまとめてもってきてましたっけ。
あ、もう1点注意するべきことがあるんですけど、万年筆のペン先はメッキのものもあります。
18Kとか書かれていなければ望み薄となりますので期待しないようにしましょう。
あとは重さも0.1g前後と少ないのでこれはグラムをごまかされる心配もないかと思います。